結論からいうと稼ぎ次第
個人型確定拠出年金への加入にメリットがあるかどうかというのは稼ぎ次第です。老後資金の運用ができ、かつ税制上のメリットがある商品ですが、注意点もあります。
個人型確定拠出年金の商品性については「個人型確定拠出年金の長所と短所、加入条件」が参考になるかと思います。
103万円以下
加入する税制上のメリットはほとんどない。そもそも税金がかからないため所得控除のメリットがない。
103万円以上
掛金×税率分の税金が安くなります。住民税は10%、所得税は5%~45%で所得に応じて変動します。なので、最低でも掛金の15%分は還付される計算になります。稼ぎが多い人はより税効果が高くなります。
年収ベースで300万円、400万円以上稼いでいる方であれば、iDeCo(イデコ)を活用する経済的価値が大きく出てきます。
イデコはある程度のまとまった掛金を払わないと損
もう一つの注意点として、個人型確定拠出年金は利用に手数料がかかるということです。利用する証券会社によっても差がありますが、年間で2000円~4000円くらいは必要になります。
運用している年金が100万円ならわずか0.2%ですが、1万円しか預けていないとすると20%もの手数料がかかるということになります。そのため、アルバイトで個人型確定拠出年金を活用するとするならある程度まとまった掛金を毎月かけていかないと経済効果がでにくいということになりそうです。
投資をしたいならNISAや証券会社で小額投資を活用しよう
いや、でも少しでも投資をしていきたいんだ!という方におすすめなのは小額投資が可能な証券会社を活用するという方法です。
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